あまなつ屋

思ったことを、つらつらと。

朝、早く出過ぎた。

チケットを買うためのお店が開いていない。

 

時間をつぶすべく散策していると、八幡神社を発見。

旅中の天候がよくなりますようにとお祈りした。

 

そのおかげか、天候には恵まれたが、うち2日は強風だった。

残念ながら、ロープウェイには乗れず、バスで移動を開始。

 

 

彫刻の〇〇は、微妙な印象。

その印象は、屋外の展示しか見なかったからだろう。

ネットの森はおもしろかった。

子供たちがはしゃげて楽しそう。

木で覆われているのだが、所々に日本家屋の屋根がかたどられており、ほっこりした。

なぜ日本家屋を選んだのかは知らない。

朝倉響子さんの「女」という彫刻が特に印象的だった。見惚れた。

他の作品もネットで検索したが、

この方の彫った女性像が好きだと思った。

 

一番落ち着けた、楽しかった場所はポ〇〇美術館。

ガラス工芸、エミー〇・ガレの展覧会。

ガラスでの表現の可能性を垣間見た。

ガラス工芸のおもしろさを味わった。

この美術館の入り口や、ロビーに射す光はとても心地いい。

次回行く機会があれば、周辺も散策したい。

 

強羅駅は硫黄のにおいが強い。

ということは、大涌谷はさらににおいが強いのだろうか。

息をするのが苦しくなるにおいだった。

できれば近寄りたくない。

でも温泉にはつかりたい。

 

箱根湯本駅にある元祖箱根温泉まんじゅうがすごくおいしい。

賞味期限が4日であるのは要注意。

 

箱根湯本の川沿いにあるガードレールには、

所々、大名行列の影絵がある。

そのようなちょっとしたことにほっこりした。

加えて、旧東海道に沿って旅をしたいことを思い出した。

 

バスで小田原駅に向かう道中、居神神社の祭礼が行われていた。

神輿やだんじりが街を練り歩いていた。

家の前にはまるい提灯がぶら下がっており、

その提灯のぷっくりとした姿がかわいらしかった。

 

旅を終えたら、丸〇製麺の牛とろ玉うどんが食べたい。

ずっと讃岐うどんが食べたくて仕方がない。

っと、なんと小田原駅に丸〇製麺があるではないか!

箱根湯本には讃岐うどんのお店があるし!

食べようか迷ったが、あと2日もあるため我慢した。

旅を終えたら食べるのだ。

 

宿屋で居候をされているのかなんだかわからない

ビール腹で白髪のおっちゃんが、

日本初の悪いことをした人で驚いた。

旅をすると、本当に様々な出会いがありおもしろい。

これだから一人旅はやめられない。

 

さあ、残り2日も楽しもう。

結局1時になった。

2500円をポケットに入れ、早歩きで路地と駅沿いを歩く。

あと2時間しかあの場所で本を読めないのかと思うと、少し残念な気持ちになった。

貨物列車の音が大きい。

 

そうして、お店の前に着いた。

常連さんとの会話が聞こえる。

 

少しひらいた緑色の扉に手をかける。

やっと来れたと思うと、少し緊張した。

 

開くと、そこには、思った以上にたくさんの本が所狭しと置かれてあった。

こんなにも本があるなんて。

どんな本があるのだろうかと心躍る。

 

その折、店主とあいさつ。

目線を本棚に戻す。

 

ファーブル昆虫記の作者、ファーブルの自伝があった。

昆虫記も読みたい本のひとつ。

わりと食い入るように読む。

が、入り口付近ではなく、奥の部屋にも行きたい。

ちょうど、店主が移動したのか、常連客同士での会話になったようだ。

ファーブルの本を棚に戻し、その隙に奥の部屋へと移動した。

金曜日の真夜中だからだろうか、思った以上に、酔っ払いが多い。

酔っ払いを避けるように、狭い路地をくねくね歩いた。

 

あの黒電話が見えた。

あの狭い路地を左に曲がれば古本屋さんだ。

なんて思って、すこし意表を突かれた。

こんなにも見えてるんだと。

 

あの細い路地を進んだ先にひっそりとたたずんでいた古本屋さん。

路地を進まないと見えなかったものが、こうもはっきりと見えている。

古本屋さんは変わっていないのに、

外に何があるかでこうも印象が変わるんだと思った。

まぁ、受け手によるのだろうけど。

 

そんなこんなで、古本屋さんに着いたのにもかかわらず

いったん宿に戻ることになる。

 

お金が足りなくて、なんて。

貴重な時間が、少し減る。

 

0時を半分過ぎたころ。

本屋に着くのは1時だな。

 

1年1か月ぶりに、帰省の途中で帰ってきた。

懐かしい街、好きな街。

 

電車を降り、少し散策する。

今はカフェとなった会館に行き、zineとレモンソーダを頼む。

そのさわやかなレモンが、12時間の長旅の疲れを癒す。

 

パン屋さんや陶器屋さんは開いてなかった。

ぶらぶら、海を眺める。

心なしか、新しいお店が増えた気がする。

 

何度か利用した宿についた。

ドアを開けようとしたら、店主が出てきた。

1年ぶりなのに、覚えてくださってたのがうれしい。

 

夕食にお好み焼きを食べ、温泉に浸る。

少し仕事をして、仮眠をとる。

 

すべては、真夜中のため。

0時前に起きて、外へ。

私の好きな場所へ。

このために来たといっても過言ではない、大好きな場所へ。